魚や動物に起こる「オスのメス化」

魚や動物に起こる「オスのメス化」

魚や動物に起こる「オスのメス化」

環境ホルモンが体内に入ってくると、「本物のホルモン」と間違えて取り込み、「異常信号」を出すことになります。その結果、さまざまな障害を起こすことになります。その症例は、小動物では「オスのメス化」であり、また「メスのオス化」も現れています。

人間への影響として指摘されているのは、「脳の異常発育」や「男性の精子の減少」「女性の子宮内膜症」などです。これらは生物が次の世代を作れなくなることを意味するのですから重大事だといえます。

人間に現れていると疑われている症例では、他に「知能の低下」「学習障害」「記憶障害」「多動性症候群」「運動機能障害」などがあります。

なぜ、今まで環境ホルモンが問題視されなかったのでしょうか?

環境ホルモンの存在が指摘されたのは40年前であるにもかかわらず、研究が始まったのは15年前です。なぜ研究が遅れたのでしょうか。それは、それまでの研究が発がん性物質を中心としていたからです。ガンが発症する物質の濃度は「100万分の1g」のppm単位のため、「環境ホルモン」の濃度である「1兆分の1g」のピコ単位は予想外だったのです。そして、それをキャッチできる医療機器もなかったのです。

まだまだデータ不足ではありますが、過去の公害病に見られたようにそれらの現象は先に小動物に現れるので、それを今、世界各国が手分けして実験室や自然界で確認作業を進めています。

現在、世界には環境ホルモンと疑われているものが60余種あります。その1つが農薬関係の「除草剤」「殺虫剤」などです。1960年代これが明らかになり、これらは現在、ほとんど製造販売が禁止されています。

ところが欧米諸国や日本などでは禁止されているのに、東南アジアでは今も作られ、使われています。アメリカや日本などでは、自国では作れないために東南アジアなどで作らせているというのが実情です。ですから、いくつかの農薬から環境ホルモンがいまでも地球上に流れ出しているということなのです。