環境ホルモンとは

過去に小学校の給食用食器の非分解性プラスチックから「環境ホルモン」が検出され、社会的な大問題になりました。

環境ホルモンの正式名称は「外因性内分泌撹乱(かくらん)物質」といいますが、長くて難しいため、「環境ホルモン」という造語ができました。これらの物質が体内に取り込まれると、「ホルモン」に似た働きをするからです。

この「環境ホルモン」が人間をはじめ多くの生物に害を与えるとして社会問題になったのです。

人間の身体には、神経系統と免疫系と内分泌系(ホルモン)の3つがあります。この3つの系統がうまく作動して、内臓などの臓器を正常に動かしています。ですから、「環境ホルモン」は体内から人間に障害をもたらすのです。

人間に作用するホルモンの濃度は「ピコ」単位です。「1ピコg」は「1兆分の1g」ですが、それは50mプールに1滴落とした濃度ですから、私たちの体はごく微量のホルモンで管理されていることになります。

動物は「食物連鎖」の中で生きています。それは植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、さらに小魚、中型魚、大型の魚、そして最後に大型肉食動物や私たち人間が食べるという「循環」です。その間に環境ホルモンは濃縮、移転を繰り返していきますので、土壌の1ピコgが大型の魚では280万倍、2.8ppmにもなっているデータがあります。ですから、「大気や土壌では低濃度であるから安全だ」とは言えないのです。

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