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なぜ乾燥した室内にカビが?

住宅におけるカビの発生に最も強く影響する環境条件といえば、多くの人が「湿度」を思い浮かべると思います。普通、「湿度」といった場合、それは空気中の水分量を指しますが、カビの発育に使われるのは、カビが取り付いているところ、たとえば、壁や床の表面に存在する水分です。すなわち、カビの発生に関与するのは、相対湿度ではなく、表面湿度なのです。

相対湿度と表面湿度がパラレルに変化するのであれば、この2つを分けて考える必要はありません。しかし、相対湿度と表面湿度の関係は、私たちが想像するほど単純ではなく、ときには別個にみる必要があります。

日本の一般住宅の室内湿度は、年平均30〜60%といわれています。ところが一般環境によくみられるカビの多くは、湿度が80〜90&以上ないと発育できません。この数字だけみると日本の住宅にはカビが生えないことになりますが、現実的にはそんなことはありません。

この矛盾を説明するには、相対湿度と表面湿度を分けて考えるしかありません。

分かりやすい例をあげてみましょう。冬の室内は暖房で乾燥することが多いですが、一方で外気の影響を受ける壁や床、窓などには結露が発生します。この場合、室内の相対湿度は低くても結露の発生した箇所は湿度100%〜になりますので、室内は加湿器を使うほど乾燥していても、結露の発生した箇所はカビが発生するのです。

この場合、カビの発生防止のために室内の相対湿度をさらに下げたとしても、大きな効果はまったく得られないでしょう。表面湿度、つまり結露への対策を考えないとならないからです。

カビ取り剤は塩素で漂白もする?

カビ取り剤は、塩素が主成分になっているものが多いようです。

しかし、カビを殺すだけなら、アルコールなど他の薬剤でも良いはずなのに何故刺激性の強い塩素系の薬剤を使うのでしょうか?

実は塩素にはカビを殺したあと、カビによって付着した色を脱色してきれいに見せる効果があるのです。カビを殺しても、色が残っていると完全にカビが取れた、きれいになったとはなかなか思えません。そこで、塩素の力で脱色することで、カビがとれたと実感できるのです。

しかし、カビの汚染がひどくなると、カビ取り剤で除去したあともそのカビが侵入したときにつけた小さな穴が残ります。その穴に水や汚れが留まるのでカビが再発生しやすいのです。カビ取り剤にむやみに頼るより、初期の段階でカビを除去することがとても大事なのです。

オゾン発生器の安全性について

近年、殺菌・消臭・脱臭を主な目的としてオゾン発生器が販売されています。オゾンは酸化力が高いため、消臭に有効だといえますが、オゾン発生器ということを考えると、その精度や性能、機能については販売メーカーによってさまざまです。

国民生活センターの「家庭用オゾン発生器の安全性」を見てもご理解いただけると思いますが、中には安全ではない製品もあるように感じます。オゾンをオゾン発生器で生成することを考えますと、濃度管理は非常に重要事項であり、その濃度管理が確実に、そして安全に行えない場合、人体等に危険が伴うケースも考えられますので、十分ご注意下さい。

オゾンは気体として存在しますので、目には見えませんが、その濃度が高くなると明らかにオゾン特有の異臭が発生します。オゾン発生器をご購入の際は、そのあたりの点を十二分に加味していただければと思います。

オゾン発生器の安全性につきまして各メーカーにお問い合わせ下さい。

オゾン発生器という選択肢